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una lettera

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『手紙』

 

 

 

あれから一ヶ月後。

コーディネーターを介して

レシピエントの家族からサンクスレターが届けられた。

 

 


命の人へ。

 

貴方の一部を与えられた事で私の妻は生き存える事が出来ました。

こういう言葉だけで実際に御会いして御礼の言葉も伝えられませんが、

誠に感謝しております。何度も書いても言っても感謝を尽くせません。

しかし他の言葉が思い付きません。

有り難う御座居ます。

そして私たちはこれから妻をゆっくりと休養させ体力体調を回復させるよう努力し、恩を決して忘れずに共に生きて往きます。

 

 

 

 

 

 

 

──────丁寧な文字で書かれていた

 

 

 

 

 

貴方様へ。

 

この歳に成り改めて命の尊さを、重さを憶い知らされました。

有難うございます。

娘を救って戴いて本当に、本当に有難うございます。

どうか貴方様の御家族に    幸福が訪れます様に。

 

 

 

 

 

 

 

 

──────二枚目の紙には達筆な文字で書いてあった。

御家族に幸福の文字に連続性が無く、墨の濃さに斑が認められる。

其処に、戸惑いの念を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


たすけてくれたひとへ。

わたしのおかあさんはずっとどこにもいっしょにおでかけもおあそびもできませんでした。でもこれからはなんでもいっしょにできるよっておいしゃさんがいってくれました。これからおかあさんがおうちにかえってきていっしょにすめるのがとってもうれしいです。たすけてくれたひとのことわすれません。ありがとうございます。

 

 

 


──────三枚目には拙いアンパランスなひらがなのみでそう書かれていた。

 

 

 

 

僕は不思議な感じがしていた。

葬式も済ませて一ヶ月も経っていたのに、まだ姉の死と云うものを実感する事が出来ていなかった。

けれど今、この刹那、姉の生命はもう亡いのだと鮮烈に想えた。

同時に別の生命体で活きているのだと。

僕たちは活かしている。そして生かされているのだと。

 

 

 

 

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撮影場所:こまものや よさぶろう

 

よさぶろうさま。

この度は、快く店内をお貸し頂き本当にありがとうございました。

 

 

モデル:ミツ

 

撮影協力を快諾してくれて本当に嬉しかった。ありがとう。

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